エアードライヤーの選び方や選定方法について。「修理屋が分かりやすく解説します。」



エアードライヤーの選び方や選定方法について知りたい方へ

エアーコンプレッサーを使用していて、エアー内にドレン水が含まれて塗装の質が悪くなった。エアーでゴミを除去するつもりが水で汚してしまった。など、そんなご経験はありませんか?インターネットで調べたところ、ドレン水の発生を抑える為には、エアードライヤーを設置する必要があることを知った。ラインフィルタでもドレン水が除去できると聞いたけど実際はどうなの?また、エアードライヤーを選ぶ際の注意点も知りたい。と考えていませんか?



そんな疑問にお答えすべくコンプレッサ修理屋の視点でお答えします。

私はコンプレッサーの修理屋の大西たけしです。福岡県を拠点に日々修理やメンテナンス、オーバーホールをしています。

エアードライヤーとは?

エアーコンプレッサーで作られた圧縮空気の中に含まれたドレン水を取り除き乾燥しいたエアーにするための機械です。エアードライヤーを使用することで、ドレン水による機械の故障や配管の腐食などの原因を防ぐことができます。

選定チェックポイント

1.温度条件(入気温度、周囲温度)

入気温度とは、ドライヤに入る圧縮エアーの温度のことです。
入気温度が50℃より高い状態で “標準入気タイプ”を使用した場合、フロンガス圧異常(高圧カット)が働きドライヤが停止してしまいます。そして末端にドレン水が発生しエアー機器を故障させてしまう原因につながります。

入気温度が高い場合は、“高温入気タイプ”を選ぶようにお願いします。レシプロコンプレッサーの場合は、吐出温度が高いため、高温入気タイプを選定する必要があります。

2.周囲温度

エアードライヤーを設置する際は周囲温度の確認をお願いします。

“標準入気タイプ”、“高温入気タイプ”どちらも、周囲温度 2〜40℃ での環境に設置する必要があります。なるべく涼しく、風通しの良い場所の設置をお願いします。なぜなら、空冷式エアードライヤーは、周囲の空気で熱交換器を冷やすからです。周囲温度が高いと、入気温度と同じで、エアードライヤーが停止するなどのトラブルが起きます。
また、埃の多い環境下では定期的にコンデンサーの清掃も必要です。

サイクロンセパレータやウォータセパレータで水分除去が出来るって本当ですか?

圧縮エアー中のドレン水や水滴を竜巻遠心カートリッジにより、効率よく強制的に分離してドレントラップで排出する器機があります、スーパーサイクロンセパレータやウォータセパレータです。圧縮空気の脱水器ですね。

フクハラ社 スーパーサイクロンセパレータのURLページはこちら、

https://www.fukuhara-net.co.jp/product_af_cyclone.html

SMC社製 ウォータセパレータ(AMG)の資料URLを記載します。
http://ca01.smcworld.com/catalog/New-products/pdf/p-14-5-amg.pdf

エアードライヤー不要との記載もあり発売時より注目していました。メーカ担当者に、ドレン水の除去率についてなど質問をしたこともありますが、質問した担当者でも“ドレン水除去率”について意見が異なっていました。そこで弊社では試しにセパレータを購入し、エンジンコンプレッサーに接続してテストを行ったところ、結果的にはドレン水を完全に除去できませんでした。

エンジンコンプレッサとウォータセパレータのサイズも適合していましたし、使用環境も問題ありません。

後日SMC社の担当者さんに報告したところ、ドレン水を除去するには、エアードライヤーの設置が必要とのことでした。ウォータセパレータはエアードライヤーの前に設置することでエアードライヤーの負荷の軽減には役立つアイテムだそうです。

モノは試しだと思います。興味があれば1度購入をされてみてもよいかもしれませんね。

エアードライヤーの選定の際は、エアーコンプレッサーの出力と圧力をご確認ください。

適切なエアードライヤーをお選びいただく際は、ご使用のエアーコンプレッサーの出力(kw)に見合った製品をお選びください。
ご使用のエアーコンプレッサーよりも小さな能力のエアードライヤーを設置した場合、エアードライヤーは過負荷運転になりドレンが除去できません。
1サイズ大きい能力のエアードライヤーを選定するのはOKですが、大きすぎる製品を選んだ場合、ドライヤー内部が凍結する恐れがあります。ご注意ください。

コンプレッサー出力 標準入気対応 高温入気対応
0.75~2.2kw RAX3J-A1
RAX3J-A2
RAX3J-SE-A1
RAX3J-SE-A2
2.2~3.7kw RAX4J-SE-A1
RAX4J-SE-A2
3.7~5.5kw RAX6J-A1
RAX6J-A2
RAX6J-SE-A1
RAX6J-SE-A2
7.5kw RAX8J-A1
RAX8J-A2
RAX8J-SE-A1
RAX8J-SE-A2
11kw RAX11J-A1
RAX11J-A2
RAX11J-SE
15kw RAX15J RAX15J-SE
22kw RAX22J RAX22J-SE
37kw RAX37J RAX37J-SE
55kw RAX55J
RAX55J-W
RAX55F-SE
75kw RAX75J
RAX75J-W

RAX75J-SE

 

エアーコンプレッサー圧力の確認も忘れずにお願いいたします。

エアーコンプレッサーの圧力は忘れずにご確認ください。 0.98MPaまでは標準入気温度対応タイプ、高入気温度対応タイプをお選び下さい。 それ以上の圧力(~1.57MPa)は中圧タイプをお選び下さい。

エアードライヤーの選定で分からないことがありましたら、気兼ねなくお気軽にお問い合せください。

お問合せはこちら、https://onishi-air.myshopify.com/pages/contact