エアーコンプレッサーを購入後から試運転までに行うべき作業【注意点】

新品・中古機のエアーコンプレッサーを購入後から試運転までに行うべき作業について知りたい方へ
私はコンプレッサーの修理屋の大西たけしです。福岡県を拠点に日々修理やメンテナンス、オーバーホールをしています。エアーコンプレッサーの据え付けから試運転までの作業で少しでも不安に感じたらプロにお任せください!
安心安全が第一だと私たちは考えます。とはいうものの、基本的な手順について知りたいと思いませんか。
基本的な手順は、コンプレッサーに同封されている“取扱説明書”に記載してありますが、購入してからでないと内容を確認することはできませんよね。
試運転までの注意事項を5点ほどまとめましたので記載いたします。ご一読いただければ幸いです。
1.搬入について
基本的に、弊社ではインターネットを通じて販売する新台エアーコンプレッサーはメーカー直送でお届けしています。エアーコンプレッサーやエアードライヤーなどの重量物は「車上渡し」での配送となります。
車上渡しとは、運送会社のトラックの荷台からお客様ご自身で荷下ろしをして頂く方法です。
ドライバー1名で配送に伺うため、「荷下ろし」および「搬入」等のお手伝いはできません。重量物(エアーコンプレッサー・エアードライヤー)をお買い求め頂いた際には、フォークリフトのご用意をお願いいたします。
【注意】
1.運送会社は、箱型のトラック(後扉より出し入れ:2~4トン車)でお伺いいたします。そのためクレーンやユニック車での荷下ろしは出来ません。
別途費用が発生いたしますが、弊社にご相談いただければ、搬入までをさせて頂くことも可能です。概算ではありますが、プラス5万円程度見て頂ければと思います。>
2.配線について
通常新台のエアーコンプレッサーには1次側の配線は付属されていません。お客様んてご準備していただく必要があります。ブレーカや配線の選定については、ブログでご紹介していますので、よかったらご一読ください。
エアーコンプレッサーの電線の太さとブレーカーサイズについて教えて!
https://onishi-air.jp/2016/09/13/bure-ka-saizutodennsenn/
必ず、電気配線工事は、電気工事士や電気工事店に依頼ください。
3.固定金具の取り外し
スクリューコンプレッサーや箱型レシプロコンプレッサーの場合、運搬時の振動を軽減させる目的で、固定金具が取り付けれています。小さなモンキー工具があれば取り外すことができます。必ず取扱説明書と製品を確認ください。
4.昇圧・稼働音・回転方向の確認
試運転時には、“昇圧に問題がないか”、“運転音”に異音がないかをご確認ください。圧力スイッチ式レシプロコンプレッサーの場合は、上限停止圧力と下限復帰圧力が正常に動作しているかも確認ください。
また、レシプロコンプレッサーの場合は、正転・逆転でも昇圧しますが、逆転で運転を続けた場合、圧縮機本体及びモーターが冷却されずに焼きつきを起こす場合があります。回転方向の確認は必ずお願いいたします。
5.油面計の油量の確認
給油式エアーコンプレッサーの場合は油面計のオイル量を確認してください。適量に関しましては必ず取扱説明書をご確認ください。
また、メーカーにもよりますが、45kW以上のコンプレッサーの場合はオイルが入っていない場合もありますので、新品購入時には合わせて純正オイルもお求めください。
設置作業から試運転作業の中で分からないことがありましたら、購入後でも構いませんので気兼ねなくお気軽にお問い合せください。